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【初めの一歩】3次元CAD利用技術者試験を受けてみた ~2級編~

業務レベルの3DCAD知識を身に付けたい!

3DCADの知識を業務レベルで身に付けたいけれど、どう勉強すればよいかわからないという方や、自身の3DCAD知識を証明するものが欲しいという方、いらっしゃいませんか?そんなあなたにぴったりなのが、「3次元CAD利用技術者試験」です。今回は私が実際に受験してみて、試験概要と流れについてご説明します!

 

試験概要

3次元CAD利用技術者試験は、2級、準1級、1級の3つに分かれています。2級はCBT形式の筆記試験で、準1級と1級はどちらも、3DCADソフトを用いたモデリングの実技試験と、それぞれのモデルに関するパラメータ(体積や表面積、重心など)同定になります。レベルごとの受験対象者は以下の通りです。

2級
3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、および3次元CADシステムの周辺業務に従事している方を想定して試験を行います。準1級、1級へのステップアップとしてだけではなく、関連製品の管理、営業等を担当されている方も対象です。
受験後の進路例: 3次元CADの営業、管理等の関連業務

準1級(受験には2級の合格が必須)
3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、もしくは従事して間もない方を想定して試験を行います。3次元CADを学び、知識と操作の基礎的な部分を習得し、設計の補助業務やオペレーターを目指す方が対象です。
受験後の進路例: 自動車、機械メーカーの設計補助、オペレーター

1級(受験には2級の合格が必須)
3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事して半年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を有する方を想定して試験を行います。3次元CADシステムが操作できるだけではなく、3次元設計の補助業務を担い、将来、設計者やオペレーターの管理業務を目指す方が対象です。
受験後の進路例: 自動車、機械メーカーの設計者もしくは設計補助

出典: 2023年度 3次元CAD利用技術者試験 概要

 

実際に受けてみた!

問題について
私は「CAD利用技術者試験3次元公式ガイドブック」という公式テキストを使って勉強を進めたんですが、これを使って勉強しておけば解ける問題が多いように感じました!問題内容の詳細については触れることはできませんが、過去問を解いて形式をつかみつつ、公式テキストをつかって知識を蓄えれば問題ないと思います。一部、3DCADの経験がないと想像が難しい問題があるので、その点は経験があると有利に働くかもしれません。

会場の様子
CBT(Computer Based Testing)形式での受験だったので、PCが多く並ぶテストセンターでの受験でした。会場に着き、受付の方に受験確認書(メールを印刷したもの)と本人確認書類(私の場合は学生証)を見せると、荷物をすべてロッカーに預けるよう言われました。その後、PCの前に案内され、自分のタイミングで試験を始めることができました。

合格発表
選択式なので、深く考えずにポチポチと選んでいくと、30分程度で試験が終わりました。試験終了ボタンをクリックすると、その場で結果が提示されて少々びっくりしました(笑)
結果は…結構ギリギリですね…
合格基準は全体で7割、各分野で5割以上の正解となることです。基本的な3DCADの概念部分で失点が多い…勉強不足を痛感させられるよい機会になりました…
「3次元CADの機能と実用的モデリング手法」部分では比較的点数が取れていて、日々3DCADを使用している経験が活きたんじゃないかなーなんて思っています。

まとめ

いかがでしたか?3DCADを始めたいけれども、何から勉強すればよいかわからないといった方から、業務で使っていて、自身の実力を定量的に示すことができる資格が欲しいという方まで、受験を検討してみてはいかがでしょうか?(申し込みはこちらから)
私は次に実技が含まれる準1級に、DesignSpark Mechanicalを使ってチャレンジしてみたいと思います!聞いた話によるとかなり時間がシビアらしいので、DSMechの様々な機能を活用して、効率の良いモデリングができるよう練習しないとですね~

また、以前1級の過去問をDSMechで解いた動画を投稿しているので、興味があればぜひご覧ください!

とある大学の、修士2年生です!普段は大学で、航空宇宙工学/機械工学を勉強しています。 授業以外の場所では、学生だけで衛星をつくったり、ハッカソンに参加したりと様々な機会でものづくりにふれています~ ものづくりはとても楽しい